こんにちはふくろうです
最近あたたかい日が増えてきて春が近づいてきていますね。春になると様々な植物たちが寒い冬を超え芽吹き色とりどりの花を咲かせます。きれいな花や木々は庭に植えたり部屋に飾ると、四季を感じられ彩りを与えます。近くを散歩しているとき季節の花々を見るとそれだけで心が癒やされます
そんな身近に見かける植物ですが実は毒を持つものがいるのをご存知ですか?中には触ってしまうと炎症を起こしたり、処分しようと燃やしてしまうと有毒なガスが発生してしまうものもあり、誤って口にしてしまうと最悪死んでしまうものもあるのです!!!
今回は1度は必ず見たことのある身近な毒のある植物を5つと世界の危険植物を2つ紹介します。
花や植物が好きな人は知っている知識かもしれませんが、小さいお子様やペットがいるご家庭は誤って口にしたり、触ってしまい取り返しの付かない危険があるのでよろしければ最後まで御覧ください
身近にある危険な植物5選
- チューリップ
3~5月の春に咲く世界中で人気のある球根植物で草丈は10~70cmほどの大きさになります。17世紀頃オランダではチューリップは「富の象徴」とされ金よりも高価な花として取引されていました。そんな今ではポピュラーなチューリップの花言葉は「愛の告白」「美しい瞳」また、赤いチューリップは「家族への感謝」という意味もあり母の日の贈り物としても有名
そんなどこでも目にするチューリップですが「ツリピン」という毒性が花、茎、葉、球根の全草にあり食べると嘔吐、食欲不振、無気力、腎不全などの症状を発症。特に球根に毒性が多くあり肌の弱い人は触れると皮膚炎を起こすことがあります!
特に犬や猫を飼っている人は注意が必要で、部屋に活けているチューリップの花や球根を犬や猫が触る危険があるところに置いておくと間違って舐めてしまい中毒症状を起こしてしまう危険があり最悪の場合死に至る危険があります!!!春にはどこでも目にしとても人気のある花ですが、ペットを飼われている方は部屋で飾るときや庭に植えるときには注意が必要です!
- スイセン
早いものでは11月頃の冬の時期から、遅いものは4月頃と冬から春先かけて花をつけます。白色や黄色が有名ですが他にもピンクや淡いオレンジ色があります、また花がラッパのような形をしており「春を告げる花」とも言われています。
道端でよく見かけるスイセンですが、全草に「リコリン」「タゼチン」といった毒性があり食べると嘔吐、下痢、頭痛などの症状を発症します
葉がニラと非常によく似ており花が咲き終わった時期に間違えて食べ中毒症状を起こすことが非常に多い花です!!!
また加熱しても毒は消えないため、家庭菜園などでニラを育てている方は離して植えるなど注意が必要です!2022年には京都市内で給食にニラとして出された食材がスイセン類の植物だったとし12人が食中毒を起こす事故があり、それほどニラとスイセンの葉は似ていますスイセンはニラ独特の匂いが無いので誤って口にしたときは注意してください!
- スズラン
春を告げる代表的な花、湿った半日陰を好む多年草で君影草とも呼ばれます。鈴のような壺のような小さな花が下向きに咲き、石鹸のようなやさしい香りがありとても人気でバラ、ジャスミンと並んで3大フローラルノートと呼ばれています。花言葉は「再び幸せが訪れる」「純粋」幸せを訪れる花として知られています。
その香りは日本だけでなく世界的に人気のあるスズランですが非常に強い毒性が全草にあります!コンバラトキシンやコンバロシドといった毒性があり非常に危険で嘔吐、頭痛、めまい、心不全などの症状を発症。致死量は0.3mg/kgと毒で有名な青酸カリ(青酸カリの致死量10mg/kg)を遥かに凌ぐ毒を持つのです!!!
この毒性は水に溶けやすく、室内で花を活けるとき花瓶の水にも毒性がありお子様や犬や猫がいるご家庭は手の届かないところに飾るか置くのを控えるようにしてください!
またスズランの葉は山菜の行者にんにくと非常に似ており間違えて食べてしまい中毒を起こすことが多く発生しています!見た目も小さく可愛い花が咲きとてもいい香りがしますが、道端で見かけたときや部屋にかざるときには素手では安易に触らぬよう注意が必要です!
- ポインセチア
観葉植物として人気のある植物で和名は「猩々木」特に11月~12月に花を咲かせ有名なものは紅色、他にも乳白色、淡い黄緑、ピンクなどの色があります。花言葉は「祝福する」「聖夜」「幸運を祈る」の意味があり、花が「赤」葉が「緑」樹液が「白」また、花の形がベツレヘムの星に似ており「赤、緑、白」はクリスマスで特徴の色、「ベツレヘムの星」はクリスマスを代表する星なのでポインセチアがクリスマスで人気の理由です。
クリスマスで大変人気のあるポインセチア、全草にフォルボールと言う毒性があり茎から出る白い樹液に触れると皮膚炎、水疱といった症状を引き起こします!
また葉や花などを誤って食べてしまうと下痢や嘔吐といった症状を引き起こし少量であれば死亡しませんが、過去にポインセチアの葉を誤って食べてしまった子供が死亡する事故も起きているので部屋に飾るときは注意が必要です!!!子供がいるご家庭では誤って枝を折らないよう手の届かないところに置くようにしましょう
そんな観葉植物として有名なポインセチアですが、宮崎の堀切峠では約5万本の群生が見ることができ日本とは思えない色鮮やかな景色が見れるので冬の時期に機会があればぜひ行ってみてください!
- 夾竹桃(キョウチクトウ)
3~5mの常緑樹で葉が厚く竹の形をしていて6~9月に桃に似た花を咲かせることで夾竹桃と名付けられました。花は白色や赤色があり、車の排ガスや大気汚染に強く緑化樹として公園や道路に植えられます。また原爆を投下されたあと草木も生えないとされていたなかいち早く咲いた花として広島市の「市の花」とされています。
キョウチクトウは樹木全体にオレアンドリンという毒性があり口にすると吐き気、嘔吐、下痢、めまいなどの症状が起こすことがあり葉や枝に触れても炎症を起こしてしまいます!
またキョウチクトウを燃やす場合も注意が必要で、燃やすことで出る煙を誤って吸ってしまっても下痢や嘔吐といった症状起こす危険があります!過去にはバーベキューの串にキョウチクトウを使ってしまい毒性が食材に染み込みそれを食べてしまい死亡するという事故があります!
道路や公園で見かけても決して触らないよう注意をしてください!!!
おまけ【世界の危険な植物】
- 「世界一痛い植物」ギンピ・ギンピ
とても陽気な名前をしていますが非常に危険です!オーストラリアに生息する植物で大きさは1mほどで全草が刺毛で覆われており非常に強い毒性(新たな神経毒としてギンピタイドと名付けられた)があります
その特徴は触ると「死ぬほど痛い」ことです!これは決して大袈裟ではではなく、死ぬほど痛い→死にたくなるほど痛いんです!!!
その痛みは「燃えるような激痛と電流を流され続ける痛み」と言われ、触れてしまうと刺毛が皮膚に食い込み取り除くことはほぼ不可能!
そして恐ろしいのは数週間~数ヶ月長いと数年にわたって痛みが続きます!その痛みに耐えきれず自ら命を絶つ人がいるほど...実際ジャングルで軍人がギンピ・ギンピと知らずにトイレットペーパーの代わりにお尻を拭き痛みに耐えきれず拳銃自殺をしたそうです!
想像絶する痛みが数年も続くのをあなたは絶えれますか?
僕は100%無理です!!!笑
- 「死のりんご」マンチニール
南米に生息する常緑樹で高さ15mまで育つ大型の木ですが、「世界一危険な木」としてギネス記録に載っています!ホルボールという毒性があり、りんごのような小さな実をつけます。その実を口にしてしまうと喉が腫れ呼吸ができなくなり、胃腸など内蔵が破壊され最悪死に至ります!まさに「死のりんご」ですね...
しかし、世界一危険な木と言われる理由はこれだけではありません!
この毒性が樹木全体にあり、葉や枝に触れるだけで皮膚に火傷のような痛みと浮腫を生じます。またこの毒性は水に溶けやすいのです!雨の日にこの木の下で雨宿りをしてしまうと激しい痛みに襲われ全身水ぶくれに...
さらにこの木は燃やすのも危険です!万が一煙を浴びてしまうと喉、呼吸器官がやられてしまい目も失明する危険があります!
この世のものとは思えませんね笑
そんなマンチニールですが沿岸部でよく存在しており、根は砂を安定させ砂浜の侵入を防ぐ天然の防風林となっている為、「ビーチアップル」の異名を持ちます。
海外には想像絶する植物がまだまだ生息しています。海外に行かれるときは安易に植物に触らないようにしないといけませんね!
まとめ
1度は目にしたことのある植物ばかりでしたが、誤って口にしたり、触れたり、燃やしてしまうと重大な症状が起きることはご存知でしたか?
まだまだ日本には毒を持つ植物がたくさんあり、世界には想像を遥かに超える植物が多種多様に生息しています。「きれいな花にはトゲがある」ではなく「きれいな花には毒がある」ことが多いので、見たことのない植物だけでなく、身近にある植物も1度調べてみましょう。
「きれいな花だな」と思って気軽な気持ちで植えたり飾ったりした植物が実は猛毒の有毒植物の可能性もあるかもしれません!
正しい知識を身につけて小さなお子さんやペットを危険から守りましょう!
おわりです
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